32歳のハローワーク

どうも、新年初の日記となりました。皆さまお久しぶりでございます。


年が明けてからというもの、何だか妙に心がゾワゾワしており、落ち着かない日々が続いておりました。日記・ブログの継続ってのはずいぶんと時々の心持ちが反映されるものだなぁと今更ながらに感じています。


さて、先日テレビで「13歳のハローワーク」というのをたまたま見ました。
TOKIOの松岡主演で、元々の原作は作家の村上ドラゴンが子供向けに作った職業紹介の本です。


ドラマは現代に生きる警官の松岡がなぜかバブル期にタイムスリップして、当時の自分に未来の状況を踏まえて再教育を施して理想の人生を手にいれようとする物語という事です。まぁ、最終的にはきっと松岡は子供ではなく逆に今の自分を見直す形になって、目の前の仕事をやりなおすんだろうなぁ。


これを見ながらつい最近yoyonboもハロワさんにお世話になった事を思い出し、備忘録的に残しとこうと思いました。松岡は未来から過去に向けてのメッセージだけど、今から未来に向けて残しとくのもいいんじゃないかなぁと。


それにしても「32歳のハローワーク」って、、。年を変えてみただけなんだけど、なんだろう、このどんよりした気持ちになるのは。。。


いや、当の本人はそりゃあもう必死であって、どんよりした気持ちになる間もなく動き続けていたわけだけども、ちょっと客観的に字面を眺めてみると「重いなぁ、、」。なんにも「ハロー!」じゃない。ふざけんなと思う。


例えばこれが、リクルートとかの転職エージェントとかエンジャパンとかの転職サイトだったりすると、「私、頑張ってるんです!」といったある種の陶酔に襲われるのかもしれない。実際、自分もそういうのを使って転職をした事があるし、代理人が何から何まで手配してくれてさも自分の価値が上がったかのように思えてしまう事もある。


しかしこれがハローワークとなると色々と「リアル」を突き付けてくれる。どんな風にリアルかというと、まず訪れる人達が全くカテゴライズされておらず、様々な人間模様を感じさせる。
大人は成人し社会人になるにつれてどんどん所属する組織が限定されていって、共通の価値観の人達の中で交流する事が多くなるけど、ハロワだといったん中学校のクラスに放り込まれたかのように種々雑多な背景をお持ちの方々と一緒になります。
そこでは前がどうであったといったものは全てリセットされて、皆共通に整理券を持ち、共通のパソコンで申請書を印刷し、共通に相談員に取り次ぎをしてもらう活動を繰り返すわけです。
そしてこの年になると下手したら相談員が自分の同級生だったりするわけで、「相談するわけねーだろバカヤロー!!」とか思いながらやってるわけです。(別に嫌ってるとかではありません。。後日ちゃんと報告してますよ)


しかしながら、この社会人後初めて訪れた無職生活で感じたものは「自由っていいもんだな」という事でした。


それは、今までまともに有給も使った事なかった中での時間の自由というのもあるけれど(それはそれで問題なんだが)、意外にも仕事を探す上での自由が自分にはあるのではないかという気付きでした。


なんといっても、yoyonboの前職は警備員なのです。この仕事、世間的には全くもって不人気で、あまり若者が好き好んで入る世界ではない。けれどもこの仕事にはとてもいい長所があって、ほぼ定年がない。そして不人気もあっていつでも通年採用です。yoyonboは何があってもいつでもこの世界ではメシだけは食える。そう考えた時に、こうしたガテン系の仕事をマジメにやる事への誇りといったものを改めて感じました。


まぁ、お給料は期待してはいけませんけどね。ご参考までにルーツ球団をどうぞ。警備員のおっちゃんの年棒にご注目ください(涙)。
※高山がこんな所にいる、、がんばれ!!


幸いにも今こうしてエンジニアとして働けているのは、たまたま趣味みたいなプログラミングという技術が場所を問わない汎用性があるからであって、他の内容だったらどうかわからない。自分の時代にこの世界を開いてくれたビル・ゲイツジョブズに感謝しなければいけないのだろう。いつかはシリコンバレー参拝をしなければと思う。


そして、こうして2つの全く異なる世界を見てはきたものの、どちらの世界も仕事としては地続きであり、世間に向けての価値は自分の中では等価だなぁと思うわけです。


yoyonboはいつでもまた道路に立って棒を振る自由もあるし、パソコンのキーボードを叩いてデータセンターにヒキこもる自由もあるし、もっと他の何かをする自由もある。
でもまぁそれは、それぞれで色々痛い目にもあったけどマジメに取り組んだおかげでそうだったんだよ、な〜んてたまには自分を持ち上げてみようぜ、という事を未来に向けて残しておこうと思います。


あ、学生さんに向けても「色々やってみようぜ! 特に女性の方、というか女性限定でITやりませんか! たぶん10年ぐらいは食えるよ!」ってな事をメッセージとして送りたい。
日本の未来のために。。